2024年5月14日火曜日

市長講演会

 



本日、有田市の望月市長が、1、2年生に向けて、ドバイとの交流事業について講演してくださいました。
夢がたくさん詰まったお話で、生徒の皆さんは興味津々、目をキラキラ輝かせながら市長のお話に聞き入っていました。

お話の内容は、有田市とドバイのこれまでの交流の歴史、市長がドバイ訪問をした時に受けたおもてなし、はたまたラクダのこぶの味など、多種多様な興味深いものでした。

有田市はドバイの「アル・バルシャ・ナショナル・スクール」と教育に関する協定を締結しています。そして連携の具体的な内容は「有和中学校」と「アル・バルシャ・ナショナル・スクール」で決めていくのです!

市長のお話の中には、「どうしてドバイに注目するのか」というものがありました。

世界各国が、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするという「カーボンニュートラル」を目指して取組を始めています。世界は「脱炭素」に向かう必要があるのです。この状況は、規模や前提は違えど、ENEOS製油所の精製機能が停止した有田市と通じるものがあるかもしれません。

さて、石油が多く産出され、石油マネーで潤う国が多いアラブ首長国連邦(※)ですが、その連邦のなかで、ドバイは石油の産出量が多くありません。
それは不利なことであり、実際、ドバイはほんの数十年前まで貧しい国でした。しかし、そこからドバイは「石油に頼らない国づくり」を考えていく中で、世界中から人々を惹きつける魅力ある大都市に成長していったのです。
国づくりの中心は「観光」
観光産業を発展させていく中で、世界一のもの、誇りあるものを作り続け、今現在も成長し続けています。

「見方を変える」
こうすることで、ドバイは発展していったのです。そして、有田市の未来にも、皆さんの未来にもこの考え方は生きるはずです!

また、ドバイは自国民の割合が10%未満だそうで、他者を受け入れ、その人たちの力を活用し、成長をめざす国づくりを進めています。
多様な考え、多様な文化を受け入れる土壌を根付かせ、力に変えているのです。

有田の文化は素晴らしいですが、それだけで満足していては不十分です。
「小さい世界の中で過ごしていても 分からないことがたくさん」です。
文化の違い、価値観の違い、多様性を認める。
自分を認めて、他人も認める。
お互いに、成長・発展していくために、とても大事なことですね。

2年生は「ドバイプロジェクト」で、ドバイの学校と共同的な探究学習を実施していきます。また、お互いの文化や教育システムを体験するための短期交流訪問、お互いの文化や伝統を祝う交流イベント等も企画していきます。

市長は、
「見方を変え、行動を起こし、他者を受け入れる」
そのようにして魅力ある国づくりを進めるドバイとの交流事業を通して、中学生の皆さんに、そのような考え方、成長、魅力を感じ、知ってもらいたいとおっしゃっていました。

ところで、ドバイの成長の過程は、有和中学校の教育目標である
ワクワク(主体性) カラフル(多様性) クリエイティブ(創造性)に通じます。
やっぱり「成長のカギはここにあり」ですね。

有和中学校での学校生活、そしてドバイとの交流事業を通して、皆さんが大いに成長してくれることを期待しています。

市長から皆さんへのメッセージ
「行動することで未来は変わる 未来は開ける」
「心が動いた時が、行動する時」

(※)アラブ首長国連邦は、7つの首長国が集まってできた連邦国家です。